切れ痔に悩む皆様、本日もお疲れ様です。
お尻が切れて痛い・・・。でも病院に行くのは恥ずかしい。
こっそりと治す方法はないかしら。
ズキ子さんのように悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
この記事を書いているわたしは、切れ痔歴10年以上の看護師(経験年数10年以上)です。
体験談を交えて解説します。
切れ痔になりやすいのはこんな人
①便秘の人
②下痢の人
③便意をがまんする人
④産後の女性
⑤ウォシュレットを使いすぎる人
①便秘の人
腸の中に便が溜まったままになると、便の水分が吸収され、硬い便となる。
硬い便はスムーズに出せないため、無理やり力んで出そうとする。
そして肛門を傷つけてしまう。
また、長時間トイレに座ってしまい、肛門に負担がかかる。
②下痢の人
勢いよく便が出ることで、肛門を傷つける。
下痢の場合はオナラも出やすくなるため、大きなオナラで肛門が裂ける。
太い便でなければ、下痢なら肛門は切れない、は大きな間違い。
③便意をがまんする人
仕事上、トイレのタイミングを逃してしまう人も多い。
できれば朝、排便する習慣をつけたい。
我慢をつづけると、便意を感じにくくなってしまい、便秘を悪化させる。
④産前産後の女性
産前から産後まで、肛門に負担がかかることが多い。
妊娠中からの肛門への負担は、便秘、出産時の力み、産後の冷えなど、様々である。
また、授乳中は無意識に水分不足になりやすく、便秘となるひとも多い。
⑤ウォシュレットを使いすぎる人
肛門を清潔に保つことは良いことだが、使いすぎはよくない。
特に熱すぎるお湯では、肛門が乾燥して傷も治りにくい。
しかし、何度もトイレットペーパーで拭かなければいけない人はウォシュレットが必要。
自宅でできる、切れ痔を治す5つの方法
病院に行くことも早く治す近道です。
でも、実際には行きたくない人が多いでしょう。
1.便通の改善
切れ痔は便秘が原因となることが多いですが、意外にも下痢も原因となります。
まずはそれらの便通を改善することが重要です。
便が出にくいと、トイレに長く座ってしまうこともあるでしょうが、これも良くない。
つまりはちょうど良い便を出すことです。
よくバナナうんちが良いと言われますが、あまり太い便は肛門の負担になります。
硬すぎず、太すぎず、形のある便。
するっと出しやすい便が出るように、下剤の調整や生活習慣の見直しもしてみましょう。
2.排便習慣の見直し
何日に一回、排便があるかはひとそれぞれ違います。
あなた自身のペースを知り、それが続くように意識づけます。
朝の便意は、空っぽの胃に食べものが入ることで起こります。
これは1日の中でも大きな便意、ぜひ逃さないようにしましょう。
排便のときの姿勢は、少し前かがみで両手をななめ上にあげると出しやすくなります。
このポーズがかなり出しやすいんです!
騙されたと思って、試してみる価値アリですよ。
3.適度なウォシュレット
ほんとうに、使いすぎは禁物。
もちろん使っても良いし、使わないと悪化する人もいるでしょう。
私も繰り返した切れ痔のせいで、肛門の形がガタガタになってしまい、拭き取るだけでは簡単にはきれいになりません。
むしろ乾いたペーパーで何回も拭くことで肛門の負担になります。
大事なのは、ウォシュレットはぬるま湯で5秒、長くても10秒。
使いすぎは必要な油分を流してしまったり、乾燥の原因にもなります。
お肌と一緒です、温度が高すぎるのもよくありません。
「お湯が水になるまで使ってる」なんてことがないようにしましょう。
4.軟膏の使用
市販の痔の薬は高いですが、効果はあります。
なるべく排便後に使用し、ケチらず、1回1個しっかり使いましょう。
有名なボラギノール、私も何度もお世話になりました。
5.酸化マグネシウムの減量
すでに切れ痔対策として病院に通っていたり、市販の酸化マグネシウムを飲んでいる方は多いでしょう。絶対にやめられないと思っているあなたにも、やめてみることを推奨します。
なぜか、その理由はまた別の記事にてお話します。
朝のトイレのタイミング・・・。
夜勤をしているから、生活リズムがバラバラで難しいな。
大丈夫です!他の項目のできることから始めてみましょう。
放置してはいけない!
なぜなら、繰り返す切れ痔は慢性裂肛といって肛門が狭くなってしまう可能性があるからです。
実際に私は、出産前まで切れ痔を繰り返していましたが、そのつど治っていました。
しかし出産を機に、急な激痛におそわれ、そこから治らなくなってしまったのです。
「急にってことはないでしょ」「まだ若いから大丈夫」と思っているあなた!
慢性化するその日は、明日かもしれません。
切れ痔歴が浅い人でも、年齢とともに肛門は硬くなっていきます。
「恥ずかしいし、そのままで治るなら放置したい」と思う方も多いでしょう。
その時は治ったとしても、根本的な原因改善なれなければ、必ず繰り返します。
そして慢性化するのです。
だから、放置してはいけません。
ここでいう放置は、痛みや出血さえ治れば何も気にしない、ということです。
傷の状態によっては軟膏も使わず症状は良くなることもあると思います。
その後、繰り返さないように、便通や生活習慣を見直しましょう。
みなさんの痔がすこしでも、早く良くなりますように。
一緒にがんばりましょう!
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